
ゲーマーにとって、キーボードは勝敗を左右する非常に重要なデバイスです。そこで今回注目したいのが、エレコムのゲーミングブランド「ELECOM GAMING V custom」から2025年2月下旬に発売予定の新作テンキーレスキーボード「VK520LL」です。軽快な打鍵を可能にする低背メカニカルスイッチ(赤軸系)や、独自形状のキーキャップ「ネオクラッチキーキャップ」など、多数の魅力を備えています。本記事では、VK520LLの特徴やスペック、従来モデルVK520Lとの違いなどを詳しく紹介します。
- エレコムの新型ゲーミングキーボード「VK520LL」とは?
- 低背メカニカルスイッチ(赤軸系)の魅力
- 「ネオクラッチキーキャップ」の独自形状
- ワイヤレス接続の自由度が高い「三種の接続方法」
- 「VK520L」との違いをおさらい
- 使い勝手とカスタマイズ性
- ゲーム以外のシーンでも活躍
- 価格、発売時期について
- まとめ:多彩な接続と軽快な打鍵を両立した“攻め”の一台
エレコムの新型ゲーミングキーボード「VK520LL」とは?
エレコムはこれまでにも数多くのゲーミング向け周辺機器をリリースしてきましたが、その中で「VK520LL」は、より多様なニーズに応えるために開発されたテンキーレス(TKL)キーボードです。テンキーがない分、マウスとの操作領域を広げられ、FPSやMOBAなど、激しいマウスの操作が必要なゲームでも快適なプレイ環境を実現します。
さらに、このモデルでは、「ELECOM GAMING V custom」シリーズならではの多彩な接続方法にも対応。2.4GHz帯ワイヤレス接続、Bluetooth接続、そしてUSBによる有線接続の三つを自由に使い分けられるのが大きな強みです。公式オンラインストアでの税込価格は2万7980円。ハイエンド向けの価格帯ですが、その性能や快適さを考慮すれば注目に値するキーボードといえるでしょう。
ポイント
・三種の接続方法に対応(2.4GHz無線 / Bluetooth / 有線)
・テンキーレスデザインでスペースを有効活用
・軽快な押し心地と耐久性を両立した低背メカニカルスイッチ採用

低背メカニカルスイッチ(赤軸系)の魅力
VK520LLの最大の特徴は、いわゆる“赤軸”系のメカニカルスイッチを低背タイプにした点です。メカニカルキーボードと聞くと、深いストロークとカチカチしたクリック感を思い浮かべる人も多いでしょう。しかし赤軸系は、軽い押下感と静音性を特徴としており、連打が多いゲームシーンでも素早く入力できる利点があります。それに加えて、今回のVK520LLではスイッチ自体が低背化されているため、さらにキートップが浅めの位置になり、手首や指への負担が軽減されるのです。
キーストロークとアクチュエーションポイントの変化
従来モデルであるVK520Lのキーストロークは4mm、アクチュエーションポイント(スイッチが反応を開始する深さ)は1.9mmでした。一方、VK520LLではキーストロークが3.2mm、アクチュエーションポイントは1.7mmへと短縮され、キーが底に着くまでの距離と、反応を開始する距離の両方がコンパクトになっています。
これにより、素早いキー入力と軽やかな打鍵を実現。MMORPGやFPSなど、多岐にわたるジャンルのゲームで、反応速度の向上や疲労軽減が見込めます。さらに、タイピング作業が中心のユーザーにとっても、疲れにくい快適な使い心地が手に入るでしょう。
こんな方におすすめ
・高速入力を重視するゲーマー
・指や手首への負担を抑えたい人
・文字入力作業が長時間になるビジネスユーザー

「ネオクラッチキーキャップ」の独自形状
「VK520LL」だけでなく、ベースモデルの「VK520L」でも採用されているのが、エレコム独自開発のネオクラッチキーキャップです。キートップの上側が丸くくぼんだラウンド形状となっており、指先をしっかり受け止めてくれるため、ブレが少なく高速なタイピングをサポートします。
特筆すべきは、キーの場所ごとに微妙に形状が異なっている点です。たとえば、左下側のキーからキーにかけては、左手の親指での操作を想定した設計が施されています。これにより、ゲーム中に素早くキー移動を行っても、指の位置ズレを最小限に抑えることが可能です。
ユーザーの声
「指に吸い付くような感覚で、誤入力が激減した」
「長時間のプレイでも手元が安定して、疲れにくさを実感できる」
高速で激しい操作が要求されるゲームにおいては、どれだけミスを削減できるかが勝敗に直結します。ネオクラッチキーキャップは、まさにそのために生まれた独自技術といっても過言ではありません。

ワイヤレス接続の自由度が高い「三種の接続方法」
VK520LLは、2.4GHz帯ワイヤレス接続とBluetooth接続、そして有線USB接続の三種類を使い分けられます。これにより、以下のような使い分けが可能になります。
- 2.4GHz帯ワイヤレス接続:レシーバーをPCに挿すだけで瞬時に接続。低遅延でゲームに適しており、デスク周りの配線をスッキリさせたいときに便利。
- Bluetooth接続:複数のデバイスを切り替えて使いたい場合に便利。ノートPCやタブレットなどとのペアリングもしやすい。
- 有線USB接続:バッテリーを気にせず使用できるため、長時間のゲームプレイや大切な場面での安定動作に向いている。
これらを状況に応じて選択できる柔軟性は、大会に出場するプロゲーマーや配信者はもちろん、自宅で複数デバイスを使い分けるユーザーにも大変有用です。

「VK520L」との違いをおさらい
今回の新作「VK520LL」は、2025年1月に発表された「VK520L」をベースにキースイッチを低背メカニカルタイプに変更したモデルです。そこで、VK520Lとの主な違いをもう一度整理してみましょう。
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キースイッチ
- VK520L:通常のメカニカルスイッチ(赤軸系)でキーストローク4mm
- VK520LL:低背メカニカルスイッチ(赤軸系)でキーストローク3.2mm
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アクチュエーションポイント
- VK520L:1.9mm
- VK520LL:1.7mm
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デザインや接続方式
- VK520L:テンキーレス、2.4GHzワイヤレス/Bluetooth/有線対応
- VK520LL:テンキーレス、2.4GHzワイヤレス/Bluetooth/有線対応(共通)
本体の基本的な設計やサイズ感、接続方法は同じですが、打鍵感やストロークの違いにより、操作性や疲れにくさが異なります。「より軽い操作感」を求めるならVK520LLを選ぶとよいでしょう。

使い勝手とカスタマイズ性
ゲーミングキーボードを選ぶ際には、使い勝手やカスタマイズ性も重要です。VK520LLは、上質な打鍵感を提供するだけでなく、多機能かつ使いやすいソフトウェアによるキーカスタマイズにも対応しています(※詳細はエレコムの公式サイトでご確認ください)。マクロの登録やキー割り当ての変更など、自分のプレイスタイルに合わせた調整を行うことで、ゲームだけでなく日常的な作業効率も大幅にアップさせることが可能です。
メンテナンスのしやすさ
メカニカルキーボードは耐久性が高いことで定評がありますが、キートップを簡単に取り外せるため、お手入れもしやすいという利点があります。特に低背スイッチはホコリなどが溜まりにくく、普段のメンテナンスも簡単。キーボードのクリーニングを定期的に行うことで、長く快適な状態を保つことができます。
ゲーム以外のシーンでも活躍
VK520LLは、ゲーマー向けの高性能キーボードとして注目されていますが、その特徴はビジネスシーンやクリエイティブワークにも適しています。たとえば、プログラミングや文章作成の現場では、長時間のタイピングによる疲れをいかに軽減できるかが大きな課題です。低背メカニカルスイッチとネオクラッチキーキャップの組み合わせによって、高速入力と疲労軽減を両立できるので、幅広いユーザー層のニーズに応えてくれるでしょう。
おすすめ利用シーン
・仕事用PCとゲーム用PCを使い分けている人
・リモートワークや在宅勤務での長時間作業
・配信や動画制作など、マルチタスクが求められる作業環境
価格、発売時期について
VK520LLは、2025年2月下旬に発売が予定されています。エレコムの公式オンラインストアでの税込直販価格は2万7980円となっており、スペックや機能性を考えるとハイエンドな位置づけの製品です。手頃な価格帯ではないものの、三種の接続方式や低背メカニカルスイッチ、独自のキーキャップなど、こだわりを求めるユーザーにとっては価値ある一台といえます。
まとめ:多彩な接続と軽快な打鍵を両立した“攻め”の一台
エレコムが「ELECOM GAMING V custom」ブランドで送り出す新作キーボード「VK520LL」は、テンキーレス設計の機動力と、低背赤軸系メカニカルスイッチによる軽快な打鍵感が特徴です。さらに、2.4GHzワイヤレス、Bluetooth、有線接続の三つを自在に使い分けられる柔軟性も魅力といえるでしょう。
仕事とゲームを両立している人、長時間のタイピング作業が多い人、あるいは本格的なゲーミング環境を整えたい人にとって、VK520LLは心強いパートナーになり得ます。価格はやや高めですが、その分だけ機能と快適さをしっかり備えているので、投資する価値は十分にあるはずです。
「高速入力を重視したい」「スリムで取り回しの良いキーボードが欲しい」「複数のデバイスで使える高性能キーボードを探している」といったニーズに合致するなら、ぜひ一度、VK520LLを検討してみてはいかがでしょうか。いまこのタイミングで新たなキーボードを導入すれば、ゲームプレイも日々の仕事も、快適度が一段とアップするかもしれません。