
ASUSのクリエイター向けシリーズ「ProArt」から、32型4K 量子ドット有機EL(QD-OLED)を採用した新モデル「ProArt Display OLED PA32UCDM」が2025年9月26日より順次発売されます。映像編集・カラーグレーディング・VFX・ゲーム開発・配信制作まで、色再現とモーション検証を1台で完結させたい現場にフォーカスした“発売ニュース”です。
- 発売トピック
- HDR制作を前提とした表示性能
- 色管理:ΔE<1とハードウェアキャリブレーション
- 240Hz×VRR×HDMI 2.1:モーション検証の現場力
- 接続性:制作席をシンプルに
- 長時間運用の安心感:ASUS OLED Care
- 導入前チェックリスト
- 発売概要
- まとめ:色と動きを“発売日から”一本化
発売トピック
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32インチ/4K/QD-OLEDで深い黒と高コントラスト
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ピーク輝度1000ニット(3%ウィンドウ)でHDRのハイライトを正確に再現
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240Hzリフレッシュレート+VRRでモーションやUIアニメーションの破綻を評価
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真の10ビット/DCI-P3 99%/ΔE<1(工場出荷時キャリブレーション)
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Dolby Vision/HDR10/HLGに対応し、放送・配信・シネマのHDRワークフローを広くカバー
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デュアルThunderbolt 4(最大96W給電+デイジーチェーン)にHDMI 2.1(4K/240Hz対応)
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ASUS ProArt ハードウェアキャリブレーション(Calman/Light Illusion ColourSpace)
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ASUS OLED Careで焼き付きリスクを低減、近接センサーで不在時の自動輝度低下
注目すべきポイント
今回の発売で注目なのは、プロの色基準と高速モーション表示を同居させたこと。これにより、1台のメインモニターで静止画の色評価から、モーショングラフィックスやゲームの4K/240Hzネイティブ検証まで行えます。設置面ではThunderbolt 4のデュアル構成により、給電+映像+周辺機器をケーブル最小限で集約。制作席の省配線化が現実的になります。

HDR制作を前提とした表示性能
1000ニット(3%)のピーク輝度は、スペキュラハイライトや反射表現の“点のキレ”を確保。QD-OLED特有の深い黒と相まって、ローキーの階調やカラーシフトのチェックも精密。Dolby Vision/HDR10/HLGを網羅し、配信・放送・シネマに跨るプロジェクトでも同一の基準でプレビューできます。
HDR対応の詳細や最新の互換情報は製品ページで随時確認するのが安心です。
色管理:ΔE<1とハードウェアキャリブレーション
出荷時からΔE<1の色精度でキャリブレーション済み。DCI-P3 99%、真の10ビット(10億7000万色)により、カラーグレーディングやプリント参照で階調の粘りが得られます。さらにASUS ProArt ハードウェアキャリブレーションはCalmanとLight Illusion ColourSpaceに対応し、LUTやプロファイルをディスプレイ側に保存できるため、OSやアプリを跨いだ運用でも色基準が安定します。グレースケール追跡と三段階キャリブレーション工程、DICOM準拠の対応もニュース性の高いポイントです。
240Hz×VRR×HDMI 2.1:モーション検証の現場力
240Hzはゲーム用途のみならず、UIアニメーション、キネティックタイポ、リール/ショート動画の高速プレビュー、フレーム補間の挙動など、“動く画”の品質管理に効果的。HDMI 2.1は4K/240Hzをサポートし、VRRと組み合わせてティアリングやスタッターの検証も現実的です。
接続性:制作席をシンプルに
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Thunderbolt 4(×2):最大96W PDでノートPCに給電しつつ、デイジーチェーンで複数ディスプレイを拡張
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USB 3.2 Hub(Type-A/Type-C):外付けSSD、カードリーダー、I/Oボックスの集約に
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HDMI 2.1:現行機材と将来のソースを見据えた4K/240Hz経路を確保
TB4の2ポート構成は、給電+映像出力+周辺機器接続を一本化しやすく、モバイルからスタジオ常設まで導入しやすいのが魅力。詳細な入出力構成は公式ページをチェック。
長時間運用の安心感:ASUS OLED Care
編集タイムラインや配信GUIなどの静止表示が続く環境に向けて、Sensing Protection Pixel Shift、スクリーンセーバー、ISP(グローバル)、Off Sensingなどの機能を搭載。タスクバー/ロゴ/映像端の自動検出で局所輝度を抑制し、近接センサーは離席時に段階的な輝度低減を行います。2~3段階の調整で現場に合わせたバランス設定が可能です。
導入前チェックリスト
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出力環境:4K/240Hz出力(HDMI 2.1/TB4)への対応可否
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色管理:Calman/ColourSpaceを使ったハードウェアキャリブレーション体制
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配線設計:TB4デイジーチェーンでの多面構成、USB Hubの機材集約
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運用ルール:OLED Careの設定方針(近接センサー、ロゴ抑制、スクリーンセーバー等)
スペックや互換の最新情報はASUS公式の製品ページで随時更新されています。

発売概要
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製品名:ASUS ProArt Display OLED PA32UCDM
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発売日:2025年9月26日より順次
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販売情報/価格:流通状況やキャンペーンにより変動するため、最新価格は公式サイト・販売店で要確認
まとめ:色と動きを“発売日から”一本化
PA32UCDMは、QD-OLEDの高コントラストと1000ニットのHDRピーク、DCI-P3 99%/ΔE<1の色基準、4K/240Hz+VRRのモーション性能、そしてデュアルThunderbolt 4の接続性を兼備。「色も動きも妥協しない」という制作席の要望を、発売初日から満たす主力候補です。導入時は出力経路・色管理・配線設計・焼き付き対策の4点を押さえ、最短で本番投入できる環境を整えましょう。
